2022.11.24
MIFAスマイルプロジェクト@YAMAGATA
『音楽』と『フットボール』
ボクらはボールと音楽があれば誰とだって繋がっていける。
そこには言葉すら必要としない。
笑顔と喜びが自然に連鎖して『ココロ』が解放されていく。
「聾学校の聴覚障がいのある子どもたちにフットボールと音楽の力で、笑顔と希望を与え、子どもたちの背中を押してほしい。」
そんなひと言で始まった今回のスマイルプロジェクト。
2022年10月7日（金）
ボクたちMIFAは山形県体育館にいました。
聾学校の子どもたちと一緒に、最高にHAPPYな1日を過ごすために、
数ヶ月みんなで考えて当日を迎えました。
■MIFAスマイルプロジェクト サッカー教室
サッカー教室を楽しく希望を与える時間にするために、
デフフットサル男子日本代表の藤井監督、デフフットサル女子日本代表の山本監督、
そしてデフフットサル日本代表候補の東海林選手にご協力いただき、
MIFA Football Park スタッフと一緒に、フットボールが楽しめ、仲良くなれるメニューを考えました。
そしてバンドアミーゴから、バンマス鍵盤 SUNNYさんとGtトモキさんにもご協力いただきました。
体育館にやってきた子どもたち。
整列した子どもたちは緊張した表情で待っていました。
「みなさん おはようございます！ボクたちは東京から来ました、MIFAというチームです！
今日はこれから皆さんと一緒にサッカーを楽しみたいと思います。
みなさんも少しでもサッカーが楽しいと思ってもらえたら嬉しいです！」
MIFAスタッフの挨拶でスタート。
子どもたちには、手話での同時通訳をしていただきました。
初めて会う子どもたちに、ボクらMIFAコーチたちも少し緊張しながらに入場しました。
「それでは今日一緒にサッカーをするMIFAのコーチたちを紹介します！
まずは、ウカスカジーという音楽ユニットからサクコーチとガクコーチです！」
SUNNYコーチ、トモキコーチ、藤井監督、山本監督、東海林選手の順に紹介し
東海林選手の手話を使った進行でサッカー教室がスタートしました。
まずはチームに分かれて、じゃんけんゲームを行い、
サクチーム、ガクチーム、サニーチーム、トモキチームに分かれて
じゃんけんで勝ち進み、人数が多くゴールできたチームが優勝というゲーム。
チームで課題を解決するため、仲間とのコミュニケーションが必須な状況。
思った以上に、子どもたちは積極的にコーチに意見を交わしながら取り組む姿が印象的でした。
続いてパスとドリブル練習。
事前に、聾学校の先生より子どもたちのサッカーへの想いやレベルをヒアリングしていましたが、
みんな想像以上に上手で、メニューもレベルを上げました。
続いてキックターゲット＆フットゴルフ対決。
5点、10点、20点、30点、50点、−100点のキックターゲットの合計点と
フットゴルフの合計点で対決するゲーム。
デモンストレーションをみせるガクコーチ。
自然とチームメイトを応援する姿や、点数が取れたときに飛び跳ねて喜ぶ姿が
とても楽しそうでした。
続いてシュート練習。
東海林選手の強烈なシュートのデモンストレーションを見てみんな大興奮！！
目の前で日本代表候補選手のプレーを見ることができて、目が輝いていました。
そして、みんなも果敢にチャレンジしていました。
チームメイトのシュートが決まっても、決まらなくても、
一生懸命がんばった子にチームみんなで讃え合いハイタッチをしていました。
サッカー教室の最後はPK対決。
ここで、最強GKのMIFAマンが登場し、
さらに最強キッカーとして、ミファンダが登場しました。
子どもたちみんながミファンダの登場に大はしゃぎで喜んでくれた姿が最高でした。
見事、ミファンダの勝利！
子どもたちも真剣にPKを蹴って、MIFAマンからゴールをたくさん奪っていました。
想像以上に楽しんでもらえた、あっという間の2時間でした。
最後にウカスカジー サクコーチ、ガクコーチから
感謝のプレゼントを渡して、ミファンダとハイタッチでサッカー教室が終了しました。
「また必ず一緒にサッカーしようね。」と子どもたちと再会の約束を交わしました。
始まりの挨拶の時の不安そうな表情とは違い、笑顔と充実感に満たされていました。
■MIFAスマイルプロジェクト 音楽セッション
音楽セッションは、日本聴覚医学会総会の後に、聾学校の子どもたちと
「Happy Music Hour〜オンガクノチカラ〜」と題し一緒にステージで音を奏でるという内容でした。
子どもたちは、体育着から素敵な衣装に着替えました。
初めてたくさんの人の前で歌とダンスの発表をするということでとても緊張していました。
そして客席にいらっしゃる先生方や親御さんも緊張した表情でその瞬間を待っていました。
バックステージでは、そんな子どもたちへウカスカジー、Pf SUNNYさん、Gtトモキさん、Dr シュウゴさんが
「大丈夫！大丈夫！楽しもうね〜♬」と優しく伝える姿が印象的でした。
「Happy Music Hour〜オンガクノチカラ〜」のスタート。
子どもたちが呼び込まれ、盛大な拍手の中で入場。
1曲目は子どもたちだけで「校歌」を歌と手話で披露しました。
とても堂々と披露していました。
そして会場が暗転して、スクリーンには、午前中に子どもたちと一緒に行った
サッカー教室の模様が映し出され、ウカスカジーが登場しました。
2曲目は「翼をください」
この曲は子どもたちが歌と手話で奏でる曲。
本日のステージの主役は子どもたちなので、
ウカスカジーはそのサポート役を務めさせていただきました。
会場の皆さまも手話で参加してくれたり、
一人一人の笑顔が周囲に広がり、幸せな空間が広がりました。
恥ずかしがらず、段々と自由に解放されていく子どもたちに感動しました。
曲が終わると、やり遂げた充実感に溢れ、みんながとても勇ましくみえました。
会場からは子どもたちに盛大な拍手が送られました。
３曲目は「ありがとうの歌」
ウカスカジーだけでお届けする曲で、
この曲は今回のMIFAスマイルプロジェクトのお話をいただいた時から
二人で作り上げた新曲です。
いつも支えてくれる人や、出会ってくれた人への感謝の歌。
4曲目は「勝利の笑みを君と 〜日本サッカーのために〜」
主役の子どもたちは、この曲を学校でずっと練習していてくれていました。
自分たちの手作り楽器を用意して、打楽器とダンサーとして参加してくれました。
会場内は、泣きながら子どもを見つめる親御さんや興奮して踊る先生たちが
いらしたり、会場は心地の良い感動的な空間に包まれていました。
そこはもう学会会場ではなく、コンサート会場のような雰囲気で、皆さんが一体となっていました。
そして最後に演奏した曲は「mi-chi」
この曲は「ボクらが歌ってる姿をしっかりと観てもらいたい。」という想いで、
子どもたちには会場の席に座ってもらってから演奏しました。
「未来に長くつながっている“道”と、まだ知らない“未知”の世界へこれから立ち向かう彼らに届けたい。」という想いでウカスカジーから届けました。
大きな盛り上がりと感動で「Happy Music Hour〜オンガクノチカラ〜」は幕を閉じました。
今回のMIFAスマイルプロジェクトは子どもたち、親御さま、聾学校の先生方、
日本聴覚医学会関係者の皆さまの協力のおかげで素敵な時間になりました。
本当にありがとうございました。
毎日、今日のように満開の笑顔が咲く日だけではない。
悲しくてうまく笑えない日だってある。
どうしようもなく、辛く厳しく寒い冬があるから、
心から笑えるあたたかい春がやってくる。
日々頑張って過ごしていれば、
想像を超えるような、素敵な時間だって訪れる。
出会った子どもたちや山形の皆さまが
これからも太陽の光のようなキラキラした笑顔で過ごせますように。
『音楽』と『フットボール』
ボクらはボールと音楽があれば誰とだって繋がっていける。
MIFAはこれからもスマイルプロジェクトを通して、
音楽とフットボールでたくさんの笑顔を創造し、幸せが連鎖するような活動を探求していきます。
Photo by Akio Akanuma、Saki Sugawara、Daisuke Sugimura、シュウゴ
